Fig 2 - uploaded by Seisuke Okubo
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に注入試験装置の全体を,Fig. 3 に円筒型スリット装置を 示す 16, 17) 。円筒型スリット装置は,上部の注入口からグラウト 材が内部に入り,装置中央のグラウト溜めを経てから,四方に設 けられたスリットへと流れ込む。スリットの厚さは 38 μm として, 超微粒子セメントの粒子径および組成の違いによって注入性に優 劣が出るようにした。試験開始にあたって,グラウト材を注入す る前に円筒型スリット装置の初期値を確認するため,水を 1 MPa で注入し 1 分間の排出量を測定し,所定の範囲内となることを確 認した。円筒型スリット装置注入試験の手順は次の通りである。 ① Fig. 3 中に示すボルトの締付けトルクを 30 N・m として,供 試体を組み立てる。 ②注入圧力 1 MPa で 1 分あたりの排水量を測定し,測定結果が 1000 ~ 1100 g の範囲に入らない場合は,スリット幅が狭すぎた か広すぎた可能性が高いと考えて再度組み立て直すことにした。 ③グラウト材を練り混ぜ,注入圧力 1 MPa で注入する。 ④注入開始から 15 分まで,1 分毎に漏斗下に設置した容器を交 換し,その中に溜まったグラウト量の重量を測定する。 ⑤円筒型スリット装置を解体し,スリット手前に堆積したセメン トを採取して,その重量を湿潤状態のまま測定 ( 以下,セメント 堆積量 ) する。

に注入試験装置の全体を,Fig. 3 に円筒型スリット装置を 示す 16, 17) 。円筒型スリット装置は,上部の注入口からグラウト 材が内部に入り,装置中央のグラウト溜めを経てから,四方に設 けられたスリットへと流れ込む。スリットの厚さは 38 μm として, 超微粒子セメントの粒子径および組成の違いによって注入性に優 劣が出るようにした。試験開始にあたって,グラウト材を注入す る前に円筒型スリット装置の初期値を確認するため,水を 1 MPa で注入し 1 分間の排出量を測定し,所定の範囲内となることを確 認した。円筒型スリット装置注入試験の手順は次の通りである。 ① Fig. 3 中に示すボルトの締付けトルクを 30 N・m として,供 試体を組み立てる。 ②注入圧力 1 MPa で 1 分あたりの排水量を測定し,測定結果が 1000 ~ 1100 g の範囲に入らない場合は,スリット幅が狭すぎた か広すぎた可能性が高いと考えて再度組み立て直すことにした。 ③グラウト材を練り混ぜ,注入圧力 1 MPa で注入する。 ④注入開始から 15 分まで,1 分毎に漏斗下に設置した容器を交 換し,その中に溜まったグラウト量の重量を測定する。 ⑤円筒型スリット装置を解体し,スリット手前に堆積したセメン トを採取して,その重量を湿潤状態のまま測定 ( 以下,セメント 堆積量 ) する。